こんにちは。
X100Vの検証シリーズ、ISO編になります。
すでに各所で高感度耐性の検証は実施されていますし
そもそもセンサーがX-T3やX-T4と同じなので、今更検証する必要は無いとわかってるんですが
それでもやってみたいと思ったのでやってみました。
比較による検証
X100Vは通常ISO160~12800、拡張でISO80~51200まで使えます。
今回はISO160と各ISOを比較してみました。
撮影対象はいつものセイバーライオン。
まずはISO160をF2.0で撮影しています。
こちらがISO51200 F2.0です。
ざらざら感が強いので常用するのは厳しいと思います。
それ以外の各ISOを比較したものをまとめたのが下の画像です。
富士フイルムのノイズはフィルムの粒状を感じるような処理をしているようなので、他メーカーよりは気にならないと思います。
それでもISO12800まで上げるとノイズが気になるかな。ISO25600以降は背景の色も変わってるのでダメですね。
ISO6400までなら使えそうです。
次は色の変化を見てみましょう。
撮影対象は各色のマジックです。
これらの色の変化を見てみましょう。
ISO160の写真を暗く撮ってしまったのでわかりにくいですが、ISO12800からざらつきが気になり始めますね。
ISO6400までならいけそうです。
X100Vにはグラインエフェクトという粒状を足す機能が付いています。
この機能はある程度ISOを上げたほうが良いと言われています。
その上限がISO6400かなという印象です。
ISO12800の写真作例
通常使う際の限界ISO12800で撮った写真はどんな感じなのか。
昼と夜で撮ってみましたのでご参考ください。
画像を圧縮しているのもありますが、青空にもノイズが見えますね。
昼間にISO12800まで上げてるのでF11くらいまで絞って撮ってます。
だからか余計にノイズが目立ちますね。
続いて夜のスナップです。
この写真は撮ってびっくりした。ちゃんと毛の一本一本が映ってますよね。
これならISO12800でもいいかなと思っちゃいます。
この写真もびっくりした。こういう淡い色の花を高感度で撮影するとノイズまみれで見れたもんじゃないことが多いけど、かわいい色がちゃんと表現されてますよね。ISO12800ですよ?すごい。
夜の写真はISO12800でも十分綺麗に撮れてるなーという印象です。
草や花の写真もノイズ感をあまり感じられませんし、細かいところまで映ってますよね。
背景のザラザラはちょっと気になるけど、フォーカスが合っている部分はしっかり描写されてます。
最近のデジカメはすごいですね。
ISO51200の作例
ISO51200で写真を撮る人は相当レアだと思いますが、一応作例を載せておきます。
なんというか、10年くらい前に現像したフィルム写真のような雰囲気を感じます。
これはこれでアリかもしれないと思うあたりが富士フイルムの処理のうまさですね。
昼間にISO51200まで上げて撮ってるのでF16とかで撮っています。
F16まで絞ってるのにピントを当ててる花ですらピンぼけな感じ。
ISO51200だと全体的に解像感は無いですね。
うーん。やっぱISO51200だと厳しいな。
三脚忘れた時のような緊急時に使うのもちょっと抵抗感がありますね。
まぁ普通に使ってたらISO12800までなので使うことは無いと思います。
富士フイルムはISO処理がうまい
僕はソニーのカメラも持っていますが、ソニーはISO処理が下手だと思います。
シャープな絵作りのためかノイズがすごい気になる。
その点、富士フイルムはやさしい感じの絵作りなのでノイズもそれほど気にならない。
この辺りは富士ユーザーの特権ですね。
ただ、個人的には富士フイルムの夜の写真はあんまり好きじゃないんですよね。
黒はねばってくれるんだけど、白がすぐに飛ぶ。
もう少しハイライト側の融通がつけば使いやすいんだけどその辺りはメーカーの考え方なのでこのままなんでしょうね。
とりあえず今回の検証で夜のスナップも楽しめると思えました。
グラインエフェクトを使うことも多いし、ISO6400だとSSが足りないこともあるのでISO12800で撮ろうかな。
また、X100VにはOVFもあるので暗いところも安心。
夜にOVFで見た後にEVF見ると暗い!ってなります。
そんなことを楽しみながら撮影していきたいと思います。
それでは。