こんにちは。
ニコンがZ8を発表をしました。
Z9の機能を小さなボディに詰め込んだカメラとのことですが、あまりの高機能、高性能っぷりにニコンユーザーのみならず全カメラユーザーが興奮している感じがSNSから読み取れます。
ニコンZ8が良いカメラなのは間違いないんですけど、実売価格が60万円くらいらしいんです。60万という金額は普通に考えたら高いです。しかし機能を考えたら・・・。
今回は富士フイルムユーザーからZ8をどう見ているのか、お話ししたいと思います。
結論からいうと、金があったらZ8欲しいです。いや、本当に。
ニコンZ8のスペックを確認
まずはニコンZ8のスペックを確認しましょう。
詳細な仕様はニコン公式HPや他のカメラレビューサイト等をご確認ください。あまりにも高機能すぎて全部は書ききれません。
(ニコンHP Z8の主な仕様:https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_8/spec.html)
撮像素子 | フルサイズ |
マウント | Zマウント |
画素数 | 5237万画素 |
連写撮影 | 高速連続撮影:約10~20コマ/秒 |
液晶モニタ | 3.2型 210万画素 |
ファインダー形式 | Quad-VGA OLED 369万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 |
防塵防滴 | 〇 |
手振れ補正 | 〇(イメージセンサーシフト方式5軸補正) |
可動式モニタ | チルト式液晶 |
動画記録画素数 | RAW動画:8.3K(8256×4644)59.94fps 8K(7680×4320)29.97fps 4K(3840×2160)119.88fps |
幅×高さ×奥 | 144×118.5×83 mm |
重量 | 約910g(バッテリー、メモリーカードを含む) 約820g(本体のみ) |
記録媒体 | CFexpressカード(Type B)、XQDカード、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード(SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカードはUHS-II規格に対応) |
ダブルスロット | メモリーカードの順次記録、バックアップ記録、RAW+JPEG分割記録、RAW+HEIF分割記録、JPEG+JPEG分割記録、HEIF+HEIF分割記録ならびにカード間コピー可能 |
- ファイル形式「HEIF」追加。「美肌効果」追加
- 被写体検出「飛行機」追加
- 記録媒体CFexpress×1、SD×1(Z9はCFexpressダブルスロット)
- USB Type-C端子×2(通信専用×1、充給電専用×1)
8K動画記録時間が最長90分ですが、Z9は最長125分だったので少し短くなってます。
それ以外はほとんどZ9と同じ感じです。4軸チルト液晶とか最高ですよね。
機能的にはZ9との比較になるけど、大きさや重さはD850と比べたほうがイメージが近いです。D850と比べても約15%のサイズダウンとありますが、ミラーレスカメラとしてはかなり大きく重いと思います。
しかしZ9の機能をこのサイズ感で求めていた人には待ちに待ったカメラです。
スチル撮影もすごいけど、動画機能もすごいのでビデオクリエイターにも良い感じなんじゃないでしょうか。
特に別所隆弘さんが投稿しているZ8の作例やレビューは必見です。
というかこの記事を書こうとした理由の9割がこの投稿でした。
二つの同じ花火写真、両方Nikon Z 8で撮ったもの。違いは一枚目は写真として撮影したもので、二枚目は動画から1コマを切り出したもの。どっちが良いという話ではなくて、表現に違いが出てくるところが面白いし、動画を写真として使うこともできそうでそれも面白いなーと#Nikon #Z8 #NikonZ8 #ニコン pic.twitter.com/2oWlBz7gdE
— 別所隆弘 Takahiro Bessho (@TakahiroBessho) May 18, 2023
そしてニコンが今後目指しているカメラの姿、写真と映像の境をなくすような考えについてもブログで紹介しています。
Nikon Z 8 大解剖(3):HEIFとRAW動画に込められたニコンの展望(写真と動画が融合する未来)https://goopass.jp/marsh/z8-3/
これ見るとZ8欲しくなりますよね・・・。
そんなわけでZ8はZ9をただ小さくしただけのカメラではないようです。今後10年間使ってもチープにならないような工夫や機能を組み込んでいる。ニコンがもっている技術を出来るだけ詰め込んだ「俺が考えた最強のカメラ」の形の一つです。まぁ最強はZ9ですけど。
富士フイルムユーザーから見たZ8の感想
そんな最強カメラZ8を見た感想は、正直言うと「欲しい」です。だってすごい機能と性能ですよ?撮れない被写体無いですから、これ持ってたらもうカメラ沼からは脱出できます。
お金持ちやカメラ機材に資金を注ぎ込める人や覚悟が決まっている人は購入したら幸せになると思います。しかしそういう人ばかりではない。というかそっちの方が多いと思います。
初めてニコンZシリーズを買う人がまともにカメラを使うに必要な金額を算出しましょう。
- カメラ:Z8 60万
- レンズ:Z 24-120mm f/4 S 13万
- レンズ:Z 14-30mm f/4 S 8万
- レンズ:Z 70-200mm f/2.8 VR S 30万
- 記録媒体:CFexpressカード 2万
- カードリーダー:1.5万
合計:115万
たっか・・・。
まぁ70-200 f2.8は最初はいらないかもしれません。ちょっと希望が入っちゃいました。
レンズを24-120f4だけに限定しても77万くらいかかりますね。さすがにズームだけだとアレなんで明るい単焦点も欲しいけど、それはFマウントレンズをアダプタ使ってしばらく使えばいいかなと思います。(ZにはZ 24-200mm f/4-6.3 VRの高倍率ズームがありますが、あんまり寄れなかったりするんで個人的にはオススメしません)
とにかくカメラ本体が60万するんですからレンズ付けたら70万超えます。
Zレンズは素晴らしい描写性能ですが金額も一級品。おいそれと機材の追加はできませんがレンズが無いと写真が撮れない。この苦悩をZユーザーは背負うことになります。
では富士フイルムのXユーザーはどうでしょうか。比較しましょう。
- カメラ:X-T5 26万
- レンズ:XF16-55mmF2.8 18万
- レンズ:XF10-24mm F4 14万
- レンズ:XC50-230mm F4.5-6.7 OIS II(中古) 3万
-
レンズ:XF35mm F1.4 R 6.5万
合計:68万
広角ズームレンズを諦めればZ8の金額だけでほぼ必要な機材は揃えられちゃいます。これが富士フイルムのシステムの魅力の一つですよね。(SDカードやリーダーは大した金額じゃないので省いています。)
おまけに重量も軽いです。
X-T5+XF16-55mmF2.8=1,212kg
Z8+Z 24-120mm f/4 S=1,540kg
思ったより差が無かったけど、Xの大三元ズームレンズとの組み合わせで比べてもZ8+小三元の方が重いです。
フルサイズとAPS-Cを比べた時に軽さによる機動力はAPS-Cの明確なメリットの一つです。
試しにZ8と大三元ズームレンズの重さは
Z8+Z 24-70mm f/2.8 S=1,715kg
まぁ1.8kgくらいなら我慢できる重さではありますけどね。
やっぱり重さより金額の方が目ん玉飛び出ちゃいますね。
Z8はプロやハイアマチュア向けの機材だと思いますが、D850の本体金額がヨドバシ価格で40万ですからね。それでもやっぱり高いですよね。
結論:高い(金がない)
Z8で無ければ撮れない被写体はあるのか
高い買い物をするときは「欲しいもの」じゃなくて「必要なもの」を買うようにしています。
何回も自分に言い聞かせます。これは「必要」なのか?と。
Xシリーズじゃ無理でZ8じゃなければ撮れないものは何になるのか。明確な撮りたいイメージは持てているのか。
SNSに乗せるだけならXシリーズの色味の方がメリットあったりしますからね。
まぁカメラの世界は大は小を兼ねるの世界ですから、Z8を買っておけば間違いないというのはあります。
かく言う僕もZ8が欲しくて頭がおかしくなりそうですが、こういう記事を書いて自分を落ち着かせています。Z8を買っても使いこなせいのでは?Xシリーズでも幸せなのでは?と。
Z8は良いカメラです。しかしXシリーズに比べて明確にデメリットとなるのが重量です。
重量くらいなんとでもなるわ。と購入するときは思うんですが、時間が経つとカメラが重いと持ち出すのに気合が必要になってくるので自分が考えている以上に機動力というのは重要は指標だと思います。
なのでZ8を購入する時はサブカメラの購入も検討するほうがいいと思います。同じZシリーズならZ50とかZfcとかですかね。小さいけど良いカメラです。
あとはGRとかね。(GRⅢも欲しい)
でもそうするとZ8を使う機会が減るので、やっぱり明確に撮りたいものがある人向けのカメラだと思います。
欲しいけど、買うのは躊躇する。
Z8が販売されたら色んな人がレビューしてくれると思うのでそれ見てからでも遅くはないかなーと思っています。
D850の時の反省で品切れにならないように気を付けるとニコンさんも言っているみたいなので納期が未定とかにはならないでしょう。(希望)
僕はまだしばらくはX-T3で頑張りたいと思います。
X-T3良いカメラなんですよ。本当に。見た目もかっこいいし。
おかげで買い替えできなくて困ってるくらい。
それでは。