こんにちは。
今回はNIKONとPanasonicが発表、新発売してきたフルサイズミラーレス一眼カメラについて考えていきたいと思います。
フルサイズミラーレス一眼は現在、ソニーが第四世代のα7RⅣを発売しており各社に対して大幅にリードしている印象を受けます。
2018年から2019年にかけてソニー以外もようやくフルサイズミラーレスカメラを販売。
しかしその出来はソニーの勢いを止めることは出来ませんでした。
そこでオリンピックイヤーとなるはずだった2020年に各社は社運を賭けたと思われるカメラを投入してきました。
- CANON:R5 R6
- NIKON:Z5
- Panasonic:S5
特にCANONのR5、R6はソニーを凌ぐ性能に驚かれた人も多いかと思います。
CANONのR5、R6は性能は大変すばらしいと思いますが価格もプロ級で一般人がおいそれと買える値段ではありません。
だけどフルサイズミラーレス欲しいですよね。
そういう人向けなのかニコンとパナソニックが、一般人が頑張れば手の届くカメラを投入してきましたので今回はそれを見ていきたいと思います。
いつかはフルサイズ。買うなら今かもしれません。
(欲しくてたまらない)
NIKONとPanasonicの新フルサイズミラーレスカメラ
ニコンとパナソニックは既にフルサイズミラーレスカメラを販売しています。
既に販売されているカメラをプロやハイアマチュア向けのカメラとするなら
今回発表されたのは機能を制限した入門モデル的な位置づけになります。
ニコン:Z5
パナソニック:LUMIX S5
どちらもなぜか同じ5シリーズです。
名称 | NIKON Z5 | LUMIX S5 |
レンズマウント | Zマウント | Lマウント |
画素数 | 2432万画素 | 2420万画素 |
撮影感度 | 標準:ISO100~51200 拡張:ISO102400 | 標準:ISO100~51200 拡張:ISO50、102400、204800 |
連写撮影 | 約4.5コマ/秒 | 約5コマ秒 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/8000~60秒 |
液晶モニタ | 3.2インチ 104万ドット | 3インチ 184万ドッチ |
ファインダー形式 | Quad-VGA OLED 約369万ドット | 有機EL(OLED)LVF 236万ドット |
記録メディア | SDカード、SDHC、SDXC | SDカード、SDHC、SDXC |
スロット | ダブルスロット SDカード×2 | ダブルスロット SDカード×2 |
防塵・防滴 | 〇 | 〇 |
手振れ補正 | 5軸補正(イメージセンサーシフト方式) | 5軸補正(映像素子シフト方式) |
可動式モニタ | チルト式液晶 | フリーアングル |
動画記録画素数 | 4K 29.97fps | 4K 59.94fps |
幅×高さ×奥行き | 134×100.5×69.5mm | 132.6×97.1×81.9mm |
重量 | 590g | 630g |
どちらも2400万画素シリーズです。
Z5もS5もスペック上は似たような機能をしているように見えます。
大きく違うところはモニタの可動方式がチルトかバリアアングルかというところでしょうか。
ニコンはスチル機、パナソニックは動画も撮れるカメラという印象を受けます。
外観写真
カメラの外観を見てみましょう。
各社のHPから拝借した画像です。
両機ともハイモデルでは採用していた肩液晶が無くなっています。
個人的には肩液晶は使う事少ないのかなと思うのでこれで安くなるならいい感じですね。
それ以外はボタンの配置とかもハイモデルと同じような形ですね。
普通に撮影するなら違和感なく操作できそうです。
個人的にLUMIX S5に採用されているコントロールダイヤルは使いやすそうなので好印象です。
外観で大きな違いはやはり可動式モニタですね。
バリアアングルは自撮りが出来るという利点がありますがローアングルで撮影する際はチルト式に対して1ステップ作業が増えます。
その手間を撮影時に許容できるかどうかですね。
NIKON Z5をZ6を比べてみて
Z5の上位機種であるZ6と比べてみましょう。
ニコンZ5はZ6、Z7と比べて見た目も機能もほとんど一緒です。
ファインダー仕様も手振れ補正も同じ。
だけどやっぱり違いはあります。
- 液晶モニタが104万画素(Z6は210万画素)
- メモリーカードがSDカード×2(Z6はXQDカード×1)
- 拡張感度が102400(Z6は204800)
- 連写が4.5コマ/秒(Z6は最高12コマ/秒)
- 4K撮影時に画角が1.7倍クロップ
- USB給電対応(Z6は電源オン状態での充電不可)
大きな違いはメモリーカードスロットが2個のところでしょうか。
個人的にはメモリーカードでトラブルが今まで無いので1個でも気になりませんが、2個あるならそっちの方がいいですよね。時々、入れ忘れたりすることはありますから。
バッテリー周りはZ5の方が充実してますし、単純なマイナーチェンジの機種では無いですね。
むしろ連写がいらない人や動画を撮らない人はZ5の方が良そうです。
最初の販売価格はZ6の方が高いですが中古価格で考えればZ5と同じくらいになります。
高画素機であるZ7はさすがに価格が離れて手が出ないかもしれませんが
Z5とZ6で悩まれる方は多いのではないでしょうか。
僕はすごい悩んでいます。
ちなみにZ6、Z7、Z50はキャッシュバックキャンペーンをしていますね。
キャンペーン期間は2020年9月30日までらしいので気になる方は急いだほうがいいかもです。
残念ながらZ5は対象外のようです。
LUMIX S5をS1と比べてみて
S5の上位機種であるS1と比べてみましょう。
ニコンと比べるとLUMIX S5とS1は大きく違います。
S1をコンパクトにしたのがS5という感じです。
S5を買おうとしている人がS1を選択することは少ないと思います。
- 重量が268g軽い(S1は899g)
- モニタがバリアアングル(S1は3軸チルト式)
- ファインダーが236万ドット(S1は576万ドット)
- 連写が5コマ/秒(S1は6コマ/秒)
- 手振れ補正が5段分(S1は6段分)
見た目の大きさや重量が大きく違うのが特徴です。
あとファインダーが大きく違いますね。半分以下?これが撮影にどう影響するかですね。
その他、S5には以下の機能も追加されています。
・4K 60p 4:2:0 10bitの記録
・14+ストップの「V-LOG/V-Gamut」
・ライブビューコンポジット
・アナモフィック動画
・ハイレゾ撮影(JPG出力対応)
色んな機能が追加されているのでS5は魅力的な機種と言えると思います。
S1も素晴らしいカメラだと思うんですが、個人的にS1を選ぶことは無いかな。
S5欲しいです。
S5はスチルだけでなく動画にも力を入れている機種です。
今流行っている4K動画ですが、4K 60p/4K 30p 10bit記録時は30分制限のようです。
4K 30p 8bit記録なら時間制限はありませんが温度制限はあるようですね。
まぁ、このあたりはS1も同じですが。
パナソニックはyoutuberに人気なGH5を販売していますが
S5はGH5の代わりになるでしょうか。
恐らく多くの人がソニーのα7SⅢに行くことになるかなと思います。
そういう意味ではS5は器用貧乏な機種になる恐れがありますね。
スチル性能だけを見てもS5は魅力的な機種だと思います。
ライブビューコンポジットやハイレゾ撮影なんかは一回やってみたいですねー。
S5は9月下旬頃販売予定でキャッシュバックキャンペーンが行われるようです。
ニコンZ5と比べるとそれでも少し高いですが気になる方はキャッシュバック使うのもありですね。
こちらは2020年12月6日まで対応しているようですね。
色んな人のレビューを見てからでも十分対応できる期間です。
Z5やS5を富士フイルムユーザーから見て・・・
ニコンZ5もLUMIX S5も非常に魅力的なカメラだと思います。
僕は富士フイルムのX-T3を使って楽しんでいますが
そんな富士フイルムユーザーから見て両機のいいなと思うところをまとめました。
- フルサイズセンサー(富士フイルムはAPS-C)
- ボディ内手振れ補正(X-T3は手振れ補正無し)
フルサイズセンサー
富士フイルムユーザーはみんな感じているフルサイズへの憧れ。
富士フイルムのカメラはAPS-Cの中では画質が良いと言われていますが
フルサイズと比べると余裕が無いというか絵の立体感が足りないと感じるのです。
富士フイルムの絵作りは非常に良いです。
色味は間違いないですし、スナップ撮影ならこのサイズはベストだと思っています。
通常の撮影時は本当に素晴らしいカメラなんだけど
夜明けの風景写真とか夜景を撮る時にちょっと不満というか満足に至らない。
白飛びしやすいとかディティールがあやしいとか。
その辺りがZ5とS5で解決できるのはと思っています。
また、どの写真を撮っても富士の色になるので、もっとナチュラルに撮りたいなと思う時もたまにあります。
しかしフルサイズカメラは高い・・・。
そんな人たちに今回のZ5やS5は乗り換えのチャンスとしては非常にいい機会では無いかと思います。
レンズを数本だけ残してニコンかパナソニックへの乗り換えは十分にありますね。
ボディ内手振れ補正
富士フイルムのカメラにも手振れ補正が搭載された機種はあります。
じゃあそちらを購入すればいいのでは?と思う人もいるかと思いますが
そういうわけにはいかないのがX-T3ユーザーだと思います。
現在、富士フイルムで手振れ補正を搭載しているのは2機種です。
・X-T4
・X-H1
X-T4はバリアングル液晶です。
動画撮影時に自撮りが出来るメリットがありますが
スチル撮りが多い僕からするとちょっと抵抗感がある。
またセンサーがX-T3と同じなので基本的な画質が変わらないというのも乗り換えに至らない理由です。
X-H1は外観が僕好みじゃないんですよね・・・。
X-T3の外観ってかっこいいですよね?
あとフェザータッチシャッターも押している感触が無くて好みじゃないです。
その点、X-T3は完璧でした。
上記の理由から富士フイルムの手振れ補正機種に乗り換えは選択外。
Z5とS5に心が動いているわけです。
結局どっちを選ぶのさ?
Z5とS5はすごい悩みますね・・・。
頭の中の僕がZ5とS5で喧嘩してるんですけど全然決着がつかない。
スチルだけ見たらZ5なんですが、S5のハイレゾ撮影とかも気になるし
これからは動画の時代でしょ?バリアアングルは不可欠じゃないかい?
でもX-T3も動画強いからこのままで良いんじゃない?云々
また、レンズの問題もあります。
カメラ本体価格に加えてレンズも新しく購入するとなると結構なお金がかかります。
フルサイズのレンズはどれもめちゃくちゃ高いですからね。
週末カメラマンの僕にそんなお金をかけてまで高級なカメラ必要なのか・・・?
悩んでいる時間が楽しいというのもありますが
秋の紅葉シーズンが始まる前までには決断したいと思います。
恐らくどちらかは購入するかな・・・?
それでは。