こんにちは。
今回は富士フイルムのフィルムシミュレーションについて検証します。
検証内容はLightroomでフィルムシミュレーションのプロファイルを当てた写真とJPG撮って出し写真とでどれだけ違いが出るのか。
少しマニアックな内容ですが、気になったので見てみましょう。
結論からいうと、プロファイル当てただけでは不十分でした。
Lightroomのフィルムシミュレーションのプロファイルについて
adobeの現像ソフトであるLightroomにはRAWデータにプロファイルを当てる機能が搭載されています。
プロファイルの中にはフィルムシミュレーションも用意されていて、選択するだけでその色味を再現してくれます。
今回はその色味再現がカメラ内JPG撮って出しとどれだけ違うのかを確認しようというものです。
プロファイルの当て方は非常に簡単です。
RAWデータの現像画面で好きなプロファイルを当てるだけです。
このやり方でRAWデータに各種フィルムシミュレーションを適用した写真と
カメラでのJPG撮って出しがどれだけ違うのか。
使用したカメラはX-T3です。
フィルムシミュレーションの比較
僕が使っているカメラのX-T3にはフィルムシミュレーションBKTという機能があります。
選定した3つのフィルムシミュレーションを同時に撮影してくれる便利機能です。
今回選定したのは良く使う3つ。
- プロビア:富士フイルムの中では標準的な発色と階調
- ベルビア:鮮やかな発色とメリハリのある階調。風景写真とかにぴったり。
- クラシッククローム:渋みを含んだ色彩とシリアスな階調。フィルムっぽい雰囲気。
上記の3つのJPG撮って出しとLightroomのプロファイルを当てた写真の違いを見てみましょう。
ちなみにJPG撮って出しの方は補正とかは何もしてません。
左側がJPG撮って出し。右側はRAWにプロファイル当てた写真です。
上からプロビア、ベルビア、クラシッククロームの順番です。
近所の白いお花です。白の階調表現に違いがあると思います。
赤白のガードレールです。赤色の表現に差がありますね。
JPG撮って出しの方が赤の表現が豊かで立体感があるように見えます。
RAWの方は全体的にのっぺりしてますね。
色味表現は似ていますが明暗は手を加えないといけません。
空の青の表現はほとんど差が見られません。
逆に赤色の表現は難しいようですね。
正直ほとんど違いがわかりません。
RAWの方がのっぺりしてるかなという感じです。
青や緑色の色表現は良い感じのようです。
明暗差は補正しないといけないですね。
黄色の表現も良い感じ。
太陽周りの表現に違いがありますが、これはダイナミックレンジをAUTOにしてたのでDR400%とかになってますね。
RAWデータにはダイナミックレンジの補正は残らないのでいつも困ります。
赤色の表現には明確に違いが出ましたけど色再現は結構似せられますね。
明暗を補正すればほとんど同じ写真が現像できると思います。
やっぱりJPG撮って出しは綺麗ですね
富士フイルムのJPG撮って出しはやっぱり綺麗です。
色表現がすばらしくてこのままで十分。
僕くらいの人が下手にRAW現像するより全然綺麗です。
RAWにプロファイルを当てた写真はJPG撮って出しにかなり似せられますが
似せるならJPG撮って出しでいいじゃん。という本末転倒感があります。
RAW現像は自分の趣味に合わせて好きに補正できるのが利点です。
写真で表現したいものが決まっている人はRAW現像の方がいいでしょうけど
RAW現像は時間がかかりますし、色表現でドツボにはまることもあるので
僕はJPGデータの明暗を補正して終わりにすることが多いです。
なので富士フイルムのRAWデータっていじりにくいんですよね。
何をしてもJPG撮って出しの方が綺麗に見えるのでRAW現像をする気になれない。
その点、canonとかnikonはRAW現像がしやすそうな話しを聞きますね。
ちょっと気になる・・・。
でもRAW現像の知識や技術は身に着けていたほうが表現が広がります。
フォトショップの勉強とかにも手を出した方が良い時期かもしれません。
いずれ、きっと、やります。
それでは。