X100Vのデジタルテレコンは使えるのか。解像力を検証してみました

X100Vを買ってから幸せな日々を送っています。

換算35mmF2.0のレンズは使いやすくてスナップ写真にもってこいです。

 

そんなX100Vですが、単焦点レンズなのでズームが出来ません

その代わりにデジタルテレコンが搭載されていて換算50mm、70mmの撮影が可能なんですが、

このデジコンは単純なクロップではなく超解像とかいう技術を使って不足した画素数を足しているとのことなんです。

 

単純なクロップ写真より解像感がある写真をカメラ内で作ってくれているというとんでも機能なんですが

この超解像という技術はどのくらい効果があるのか?と気になりました。

 

出力された写真のデータ容量を見ると確かに単純なクロップ写真より大きいです。

焦点距離 デジコン クロップ
35mm 13.3MB 13.3MB
50mm 11.3MB 7.33MB
70mm 9.98MB 3.62MB

50mmでは4MBの違い、70mmだと6MB以上の違いと倍以上のデータ容量です。

この差の分だけカメラ内で画素を足しているとのことなんですが、それが写真にどう表れているのか。

 

富士フイルムのHPにも解像感が落ちますと小さく書いてあるのでズームレンズほどの解像感は得られないと思いますが

ご自慢の超解像技術とやらの力を見せてもらおうということで検証したいと思います。

デジタルテレコンとクロップ写真との比較

まずは普通に撮った換算35mmの写真をライトルームで50mm、70mmにクロップした写真との比較です。

換算35mm F11で撮影

この写真が換算35mm F11で撮影した写真です。

これをクロップした写真とデジコンの写真を比較していきます。

換算50mm写真 左がデジコン/右がクロップ写真
換算70mm写真 左がデジコン/右がクロップ写真

左がデジコンの写真、右がクロップした写真です。

普通に見る分にはあんまり変わらないように見えます。

換算50mm写真を拡大 左がデジコン/右がクロップ写真

換算50mmの写真の中心部を拡大してみました。

左の方が解像感があるように見えますね。単純にクロップするよりは効果がある感じがします。

換算50mm写真を拡大 左がデジコン/右がクロップ写真

同じ写真の左下を拡大してみました。

大きな違いがあるようには見えませんね。

これ本当に効果あるのか?

換算70mm写真を拡大 左がデジコン/右がクロップ写真

次は換算70mmの写真を拡大してみました。

文字に注目して欲しいんですが、左と右に大きな違いは感じませんね。

こういうところをビシッと決めてくれるとかっこいいと思うんですが、難しいようです。

換算70mm写真を拡大 左がデジコン/右がクロップ写真

今度は右上を拡大してみました。

F11まで絞ってるにしてはシャープさがありません。全体的にザラザラ感がありますね。

うん、違いは無い。

 

解像感に大きな違いがないならデータ容量の面から単純クロップにしてくれた方が良いと思う部分もあります。

技術が進歩したらもう少し違ってくるのかもしれませんが、現時点では微妙ですね。

でもグーグルのスマホとかAIによる画素補填技術はすごいですからね。技術が進歩すればよくなってくると思うので今後に期待です。

 

デジコンとズームレンズとの比較

次はズームレンズとの比較です。

使用するレンズはXF16-55m F2.8です。

このレンズは富士フイルムのフラグシップのズームレンズで、重量も655gとかあります。

このレンズだけでX100V(478g)より重い。

性能差がありすぎるので比較にならないと思うんですが、どのくらいの違いがあるのかを見てみましょう。

換算35mm 左がX100V/右がXF16-55mmF2.8

換算35mmF11で撮影で撮影した写真を拡大しました。

普通に撮る分にはX100Vのレンズは優秀のようです。

まぁ単焦点レンズですからズームレンズに負けるわけにはいきません。

この時点では違いがわかりませんが、デジコンを使うとどうなるのか。

換算50mm 左がX100V/右がXF16-55mmF2.8

換算50mmF11を拡大したものです。

比較するとはっきり右のほうがくっきり解像してますね。文字に注目すると違いがよくわかります。

でもまぁこのくらいの差ならデジコンは頑張ってるんじゃないかなとも思います。

換算70mm 左がX100V/右がXF16-55mmF2.8

換算70mmF11を拡大しました。

こうやって比較するとはっきりしますね。明らかに右のほうが解像感があります。

左は文字がつぶれてEなのか6なのかわからなくなってる。

この辺りはさすがズームレンズといったところですね。

 

比較してはっきりしましたが、デジコンは補助的な感じですね。

クロップ写真と大きな違いはないのでズームレンズと比べると解像感は損なわれることを分かったうえで使う必要があります。

今回はシャープとかも±0で使っているのでプラスにすればもう少しくっきりするかもしれません。

まぁでもここまで拡大しないとわからない感じなのでSNSで投稿するだけなら必要十分な機能だと思います。

 

50mmくらいなら積極的に使っていきたい

個人的に50mmは良く使うのでこのくらいの解像感なら全然OKです。積極的に使っていきたい。

デジコンじゃなくて普通にズームレンズを搭載すればいいのでは?と思う人もいるかと思いますが、X100VはAPS-Cセンサーを積んでるので他メーカーのコンデジと同じようなズームレンズの大きさにならないと思います。

このコンパクトな外観がウケているのでズームレンズ化は望ましくない。

 

でもボケ感がもっと欲しいのでF1.4とかのレンズを搭載してくれると嬉しい。

多少大きくなってもいいのでがんばってくれませんか?

コンパクトな外観とはいっても他のコンデジに比べると大きいですからね。

少しくらいのサイズアップなら我慢できそう。

 

でもこういう機能を搭載してくれるあたり富士フイルムはユーザーのことを考えているんだなーと感じます。

引き続き頑張ってほしいです。

 

それでは。

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