Nikon Zfで星景写真(天の川)を撮ってみました【レビュー】

こんにちは。

今回はNikon Zfで天の川を撮影しましたので、使ってみた感想を述べたいと思います。

撮影場所は千葉の最南端である野島崎灯台です。

Nikon Zfで撮影

今までは富士フイルムのX-T3で撮影していました。

X-T3と比較してどうだったかも述べたいと思います。

 

正直、Nikon Zfでの天の川撮影はかなり使いやすかったです。

Nikon Zfでの天の川撮影

Zfは昔のフィルムカメラそっくりの見た目をしているヘリテージデザインのカメラですが、中身は最新機能満載の高機能カメラとなっています。

天の川撮影をする際のお助け機能も多数搭載していて、実際に使った感じかなり使いやすかったです。

使いやすくて感動しましたのでご紹介します。

Nikon Zfは見た目がかわいいけど中身は高機能

スターライトビュー

暗い場所でも画面が明るく見やすくなるため構図やピントを合わせやすくできる機能です。

星を撮るときは周りは真っ暗なので、構図を決めるときはISOとSSを爆上げさせて何回か撮影していました。

これが画面でリアルタイムで確認できるのがスターライトビューです。

スターライトビュー画面

この場所は他の星景撮影スポットと比べると明るいのでそれほど困らないですけど、見やすいのは非常にありがたかったです。

フォーカスピーキングをONにしているとピントがあっている部分が赤くなるので、煩わしい人はOFFにすると見やすいかもです。

 

赤色画面表示

メニュー画面や撮影画面を赤色で表示してくれる機能です。

暗い場所でも目に優しいですし、周りの撮影者にも配慮しているよアピールできる機能です。

赤色画面表示機能/表示モード1
赤色画面表示機能/表示モード2

表示モードは2パターンあります。

[表示モード1]:メニュー画面や撮影画面、再生画面に表示されるもの全てを赤色表示します。
[表示モード2]:メニュー画面を赤色表示します。撮影画面や再生画面では、被写体や撮影した画像を除いたアイコンや撮影情報が赤色表示されます。

状況によって使い分けができるのもうれしいポイントです。

これも非常に便利だったので使っていない方は是非使ってみてください。

 

また、Zfのオートフォーカスは暗所でも結構働いてくれます。

スペック上では-10EVまでフォーカスしてくれるようですけど、今回の撮影場所である白いベンチには問題なくフォーカスしてくれました。

富士フイルムX-T3は暗所でのAFは使い物にならないのでこの辺りはZfは非常に使いやすかったです。

まぁ星景撮影ではマニュアルフォーカスで最後は合わせるのでそれほど重視する機能ではありませんが、便利なのは便利でした。

 

あとZfはEXPEED 7を搭載しているおかげか、動作もさくさくでした。

暗所での撮影はどうしても動作がもっさりして、富士フイルムX-T3だともっさり感を感じていたのですが、Nikon Zfがさくさくだったのでかなりギャップを感じました。

X-T3は2018年に発売されたカメラなので5年分の進化を味わいました。やっぱりデジカメは最新版の方が使い心地はいいようです。

撮影した天の川の写真

Nikon Zfで撮影した天の川の写真を紹介します。

使用したレンズは「Z 40mm f2.0」と「Z 24-120mm f4.0」です。

まずはJPG撮って出しをご紹介します。

レンズ Z 40mm f2.0/f2.5、SS 5秒 、ISO8000
レンズ Z 40mm f2.0/f2.0、SS 5秒 、ISO8000
レンズ Z 24-120mm f4.0/24mm、f4.0、SS 8秒 、ISO10000

さすがに40mm f2.0のほうが明るく撮れます。RAW現像もこちらの方がやりやすかったです。

しかし40mmは狭いので、ズームレンズの24mmを使いましたが結構きれいに撮れてないですか?

ISO10000まで上げていますが、ノイズはRAW現像でなんとかなったりするのでこれくらいなら許容範囲かなと思いました。

ノイズ耐性の強さはさすがフルサイズですね。

富士フイルムX-T3の色は好きなんですが、ISO上げすぎるとノイズがひどいのでこのあたりもZfの方が良かったです。

Z 24-120mm f4で撮影 RAW現像後

ここからはRAW現像した写真になります。

Light roomを使っています。Lightr roomのノイズ除去処理とかは使っていますが、色を足したりとかはしていません。

レンズ Z 24-120mm f4.0
レンズ Z 24-120mm f4.0
レンズ Z 24-120mm f4.0

24mmで撮影したり120mmでズームして撮ったりしてみました。

思ったより赤色も綺麗に出ていていい感じだと思いました。

広角でも望遠でもくっきり撮れているのでズームレンズ侮れないなと思いました。

しかしさすがにF4は暗いと感じました。

飛び道具的には使えるかもですが、もう少し明るいレンズが欲しいですね。

Z 40mm f2.0で撮影 RAW現像後

お次は「Z 40mm f2」で撮影しRAW現像した写真です。

Z 40mm f2.0
Z 40mm f2.0

単焦点40mmなので構図は限られますが、F2.0は心強いです。

Z 40mm f2は開放だと甘い描写になると言われていますが、星景写真だと問題ない感じに見えます。

まぁほかの単焦点を使うと評価が変わるかもしれませんが、あんまり拡大しなければ許容範囲ではないでしょうか。

RAW現像はこちらの方がしやすかったです。さすが単焦点レンズですね。

 

今の時期の天の川は縦になっているので構図が限られたというのもあります。

個人的にはここでの撮影は横長の方が好きなのですが、時期的に仕方ないですね。

 

レンズの描写について

レンズの描写についてはあんまり詳しくありませんが、今回使ったレンズの四方を拡大した写真をご紹介します。

 

まずはZ 40mm f2.0です。開放f2.0で撮影しています。

Z 40mm f2.0/f2.0で撮影

四方を見ているとところどころ羽が生えているようなものが見えると思います。

サジタルコマフレアと言われるレンズの収差です。

何段か絞れば解消するようですが、比較写真撮るのを忘れたので実証していません。

f2.8くらいまで絞れば解消するのかな?

 

お次はZ 24-120mm f4です。

広角と望遠を見てみます。

24mm f4で撮影
120mm f4で撮影

サジタルコマフレアはそれほど目立ちません。

サジタルコマフレアは明るいレンズで目立つ収差なのでF4.0くらいだとあんまり出ませんね。

にしても120mmだと星が流れていますね。SS4秒は長かったかもしれません。しかしこれ以上はISOが厳しいんですよね。

やっぱり明るいレンズが欲しいですね。f2.8の望遠とか単焦点でしょうか。

 

天の川撮影が楽しかった

天の川撮影はいつも楽しいものですが、カメラの性能が上がったのもあって非常に楽しかったです。

天の川撮影は撮影時間が長くなるのがネックでしたが、お助け機能のおかげでいつもより短い時間で撮れましたね。

といってもレンズが揃っていないので撮れる構図に限りがあったというのもあります。

 

Zレンズは描写が非常に優れていると聞いていましたが、本当に良い感じに撮れています。

富士フイルムは色はきれいに出るんですが、天の川撮影だとかなりギリギリな感じを感じていました。

それに対してニコンZfは十分に期待に応えてくれましたね。

 

これからも天の川撮影はZfを使っていきたいと思います。

そのためにはレンズを追加購入する必要があるんですが、資金がないですね。

天の川のシーズンオフになる前にもう一度くらいは行きたいなと思います。

 

それでは。

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