こんにちは。
2022年11月2日に富士フイルムからX-T5が発表されました。
事前のリーク情報の通り、3軸チルトモニタを採用していてX-T4をスキップしたX-T3使いの人は歓喜したかと思います。
X-T5が正式発表されたら速攻予約する!と思っていたんですが、一度冷静になることも大切だと思いとりあえずスペックの比較をしたいと思います。
手振れ補正がついた4000万画素のX-T3改良モデル。
X-T3から買い替える必要はあるか。
簡単に僕が魅力的に見えたX-T5の優位点のまとめ
- 手振れ補正あり(5軸7段)
- 4020万画素(X-T3は2610万画素)
- 新バッテリーによるバッテリーライフ向上(580枚 X-T3は390枚)
- フィルムシミュレーションが多い(クラシックネガ、ブリーチバイパス、ノスタルジックネガ)
- ピクセルシフトショット(高解像撮影)(1億6000万画素で撮影できる)
X-T5いいよ。これいいぞ。
X-T5とX-T3のスペック比較
まずはカタログスペックを確認しましょう。
X-T3との比較です。X-T4では無いのでご注意。
品名 | X-T5 | X-T3 |
センサー形式 | X-Trans CMOS 5 HR | X-Trans CMOS IV |
有効画素数 | 4020万画素 | 2610万画素 |
手振れ補正 | 5軸7.0段 | × |
画像処理エンジン | X-Processor 5 | X-Processor 4 |
TIFF出力 | TIFF 8/16bit HEIF 4:2:2 10bit |
× |
記録メディア | SD UHS-II | SD UHS-II |
メディアスロット | 2 | 2 |
常用ISO感度 | 125~12800 | 160~12800 |
電子シャッター速度 | 15分-1/180000秒 | 15分-1/32000秒 |
高速連続撮影 | 約20コマ/秒:電子 (×1.29クロップ) 約15コマ/秒:メカ |
約30コマ/秒:電子 (×1.25クロップ) 約11コマ/秒:メカ |
ファインダー解像度 | 369万 | 369万 |
最大ファインダー倍率 | 0.80倍 | 0.75倍 |
モニター解像度 | 162万 | 104万 |
可動方式 | 3軸チルト | 3軸チルト |
タッチパネル | 〇 | 〇 |
動画 6.2K | 29.97p 360Mbps | × |
動画 4K | DCI 59.94p 360Mbps UHD 59.94p 360Mbps |
DCI 4K 24/25/30/50/60p |
ハイスピード | FullHD 240fps | 120fps 最大6分 |
連続撮影制限 | 無制限 | 4K ~30p 約30分 4K ~60p 約20分 FHD 約30分 |
動画プロファイル | F-log2 | F-Log |
HDR撮影 | あり | × |
高解像撮影 | ピクセルシフトショット | × |
フィルムシミュレーション | 19種
(クラシックネガ、ブリーチバイパス、ノスタルジックネガ) |
16種類 |
バッテリー | NP-W235 | NP-W126S |
USB 充電 給電 | 対応 | 対応 |
撮影可能枚数 | 580枚 | 390枚 |
ボディサイズ | 幅129.5 高91 奥63.8 | 幅132.5 高132.5 奥58.8 |
重量 | 557g | 539g |
防塵防滴 | 〇 | 〇 |
X-T3は2018年に発売されたカメラなので4年分の進化がX-T5から感じられます。
今年はXシリーズからX-H2とX-H2Sが発売されましたが、この2機種はバリアアングルのため動画優位のカメラです。
X-T5はスチルユーザーをメインに考えて製作されたらしいです。スペック重視の方はX-H2とかと悩む人が多いかなと思いますが、外観重視の場合は軍幹部のダイヤル操作や3軸チルト液晶からX-T5を選ぶしか道が無いという人もいるかと思います。
欲を言えばソニーのα7RⅤのようなチルトバリアアングルモニタとかがいいなーとか思ったりしましたが、動画はほとんど撮らないので3軸チルトでいいですね。
X-T5は有効画素数が4020万画素と高解像化されています。高画素モデルは暗所に弱いイメージがありますが、検証記事などを見るとノイズもかなり抑えられていてX-T4とかと同じ感じに使えるとのことです。
手振れ補正機能が搭載されているのにボディサイズや重量はX-T3とほとんど同じなのがビックリポイントです。
X-T4は手に持った時に重いなと思ったけど、X-T5はそんなこと無さそうですね。
X-H2とかはフルサイズカメラよりデカくて重かったりするので小さくて軽いのはありがたいです。
また、X-T3では縦位置バッテリーグリップが使用できたけど、X-T5では非対応のようです。
バッテリーライフが大きく改善されているのでバッテリー関係では気にならないかもですが、縦グリは縦撮影時に便利なのでその辺りもX-T3からの乗り換えの懸念になりそうです。
- 4020万画素なので1枚のデータ容量が大きくなる
- 縦グリに非対応
- 連写時のバッファが小さい(非圧縮RAW時:15コマ/秒で1秒強(19枚)
懸念事項とか書きましたが、それほど気にならないかと思います。
一番気になるのはお値段ですね。X-T4と同じ金額(1699ドル)で発表されていましたが円安の影響で25万くらいになりそうです。
25万あれば他メーカーのフルサイズカメラが買えるので選択肢に迷うところです。
外観の比較
X-T5を選ぶ人はカメラの外観が選択する際の大きなウェイトを占めていると思います。
X-T3と比較して変わったところを確認しましょう。
- Qボタンが右上に移動
- 動画切替ダイヤル採用(測光ダイヤル廃止)
- ISOダイヤルが少し大きくなった
外観やボタン類もX-T3から大きな変更はなさそうです。
Qボタンが右上に移動や動画切替レバーの採用が大きな違いでしょうか。
フォーカスレバーも同じ位置にあります。X-H2では上の方に移動されていて触った時に手が届かないと思っていたのでこの位置はありがたいです。
ちょっと気になるのはISOダイヤルの大きさです。
X-T3に比べて大きくなっているので操作性が向上しているとのことですが、カバンの中に入れている時に勝手に切り替わる危険性があります。
本体の軍幹部が少し斜めにテーパーがかかっているのでそれほど誤作動は無いかもしれませんが。
あとはグリップ形状が少し変わっているくらいでしょうか。
X-T3より大きく深くなっているようです。
大きな変更ではないのでX-T3からの乗り換えでも違和感なく使えそうです。
機能や外観を見るとX-T5は素晴らしいカメラに仕上がっていると思います。
これからカメラを始める人で軍幹部のクラシカルな操作に魅力を感じる人はX-T5を買った方が幸せになりそうです。
あとはお値段ですね。
X-T3は生産終了しているので中古しか買えませんが、某地図カメラさんでは12万くらいで購入できるようです。
X-T5が25万くらいらしいので、約半分の金額で購入できるとなると迷いますね。
X-T3は防塵防滴に対応しているのでカメラ自体はしっかりした作りになっています。
中古品でも動作不良等のトラブルになることは少ないんじゃないかなーと思います。(思うだけでこればっかりは運ですね。
X-T3からX-T5乗り換えるか?
僕がお金持ちだったら即断で乗り換えなのだけど、乗り換えは少し迷っています。
手振れ補正もついてノスタルジックネガもある。ピクセルシフトショットもあるんだぞ!
バリアアングルじゃ嫌だっていうから3軸チルトを復活させたのに何が不満なんだ!という富士フイルムの中の人の声が聞こえてきそうです。
というのもX-T3は良いカメラだと思うんです。
X-T5も良いカメラだと思いますが、25万という金額だと他メーカーのフルサイズカメラが気になりますよね・・・?
例えば他メーカーのフルサイズカメラの中古価格を調べてみました。
・sony α7RⅢ:17万3千円
・sony α7Ⅲ:20万9千円
・sony α7RⅣ:23万9千円
・cannon R6:28万円
・nikon z6:17万円
・nikon z6Ⅱ:23万6千円
・nikon z7:21万6千円
おぉ・・・25万あればカメラは買えますね。
レンズは別に必要ですが、マウント乗り換えするならいけそうです。
普通にその辺で趣味で撮影したりするならX-T3でも十分すぎるくらいに綺麗に撮れます。
子供やポートレートのように人物撮影時の富士フイルムの色は素晴らしいですが、これもまたX-T3で十分かなと。
富士フイルムの優位性はフィルム時代に培った写真の色味ですが、最近は他のメーカーもかなり良い色を出しますし
RAW現像するなら逆に他のメーカーの方が現像しやすいといった話も聞きます。
まだあせる時期ではないので他の人のレビューを見てからでもいいかなと思います。
また、他のメーカーのカメラの発表もあるでしょうから、それ見てからでもいいですね。
にしても富士フイルムは良いカメラを投入してきます。
欲しいな。高いけどやっぱり欲しいな。
それでは。