星を撮りに九十九里ビーチタワーに行こう

どうも、海苔ぴんです。

今回は千葉県の九十九里ビーチタワー星景写真を撮りに行きました。

目玉は天の川です。

天の川は千葉の沿岸部からなら割とどこでも見れます。

 

使用したカメラは富士フィルムのX-T3。

富士フィルム X-T3

写真というのは光を表現する機械ですので夜の撮影、

特に星撮りは非常に難易度が高い撮影になります。

 

一般的にはフルサイズカメラの方が星撮りには有利と言われていますが、

富士フィルムのカメラは星景写真を撮るのに適しているらしいです。

APS-CのカメラですがHa線という光の感度が高くて赤色が映るらしいです。

 

センサーサイズがAPS-Cの富士フィルムのカメラで綺麗に撮れるのか?

フルサイズじゃないとダメじゃないの?

 

そんな不安と疑惑を持ちながらX-T3で星を撮りに行ってみました。

JPG撮って出しRAW現像後の写真を作例に乗せていますので

参考にしてみてください。

撮影した場所

今回行った場所は千葉県山武郡にある九十九里ビーチタワーです。

東金九十九里有料道路を走って九十九里有料道路に出て北側に行ったらすぐの場所です。

千葉の北西部からだと1時間ちょっとくらいで着けます。

駐車場も広いしトイレもあるので長時間の撮影も安心です。

星撮りにはぴったりの場所ですね。

 

千葉県の太平洋側には星撮りスポットがたくさんあります。

ここは都内からもアクセスしやすいのでオススメです。

撮影機材

星景写真を撮るために持って行った機材が以下です。

・カメラ:X-T3

・レンズ:samyang 12mm F2.0

・三脚:K&F Concept KF-TM2534T

・ヘッドライト:ホームセンターで買ったもの

カメラとレンズが必須なのは当り前ですが

三脚も同じように必須です。

私は他の場所に撮りに行ったときに忘れて絶望した記憶があります。

 

また身の安全のためにヘッドライト等のライト類は持っていたほうがいいです。

スマホのライトでも割と明るいですけどカメラとかの機材も持っているので

出来るだけ手を空けといた方が安全です。

 

有名な星景の撮影地ではライトを点けていると怒られる事があるそうなので

ライトは基本下向きで足元を照らすような感じが良いかもです。

余裕があれば赤色のライトの方がいいみたいですね。

撮影時のカメラの設定(シャッタースピードについて)

星景写真の撮影には広角で明るいレンズが向いています。(そうです)

真っ黒な中での撮影なのでシャッタースピードで明るさを稼ぐのですが

星は動いているのでSSを上げすぎると星が点から線になってしまいます。

かといってISOを上げすぎるとノイズだらけになっちゃいます。

 

じゃあシャッタースピード(SS)はどのくらいが限界なのさ?

っていうのは以下の式で導きされるそうです。

500のルール

500÷レンズの焦点距離(フルサイズ換算)=上限露出時間(秒)

富士フィルムはAPS-Cなのでレンズの焦点距離に1.5倍した値がフルサイズ換算値になります。

 

今回持って行ったレンズの焦点距離は16mmですので

換算値では24mmになります。

 

上の式に当てはめると

500÷24=20.83秒

どうやら20秒くらいが上限みたいです。

 

赤道儀という星に合わせて自動で動いてくれるアイテムがあればSSを気にしなくていいですが

星以外の背景とかは別に合成する必要がありますのでちょっと手間です。

高いですし。

 

そんなわけで三脚にカメラを設置してシャッタースピードを20秒から30秒に設定。

ISOは1600~3200で撮影してみました。

 

撮影した写真

この日は直前まで雨が降っていたのでかなり蒸していました。

雲もちょっとあったので星撮りは無理かな~?と思ったのですが

結構いい感じに撮れました。

JPG撮って出し写真

まずはRAW現像とかはしていない撮ったままの写真を紹介します。

スマホで撮影した写真。電灯のところを見ればわかりますがすごい靄でした。
これが九十九里のビーチタワーです。星と一緒に撮ると映えると聞いて来ました。

ここまでは試し撮りです。

スマホ撮影ですし、ノイズ乗りまくりです。

次からが一眼カメラで撮影した写真です。

SS30秒 ISO1600で撮影。ビーチタワーと星のコラボ。
SS30秒 ISO1600で撮影。塔の上から先っぽを撮りました。
海の方向を撮影。天の川もうっすら見えています!

富士フィルムのカメラは星景撮影に向いているらしいです。

難しいことはわかりませんが

他のメーカーは除去しているHα線という赤い光を富士フィルムは撮れるみたいです。

なので天の川も上の写真のように撮って出しでもうっすら見えています。

赤道儀を使わないでjpg撮って出しだとこのくらいが限界だと思います。

 

だけどネット上で上がっている写真ってもっと綺麗ですよね?

綺麗な星景写真は基本的にソフト(Light roomとか)を使ってRAW現像をしています。

星景写真はRAW現像が必須だと思います。

 

RAW現像後の写真

先ほどの写真をRAW現像したのが下の写真です。

色々いじっていますが合成とかはしていません。

明るくして色温度を青色に寄せてみました。ビーチもバッキバキです。
塔の上からの構図。左側が陸側のため陰影がついています。
天の川も赤色に見えますね

詐欺レベルの補正をかけまくってますね。

ちなみにadobeのLight roomってソフトで現像しています。

 

JPGの写真だと真っ暗で星が撮れていないようにも見えましたが、

RAWで撮っていればカメラにはちゃんと記録されています。

なのでRAW現像すれば上の写真みたいに詐欺みたいな補正をかけられます

 

ちなみに現地にいたときは星はちらちら見えてましたけど

天の川なんて全く見えませんでした。

(人によっては肉眼でも見えるらしいです。鳥かな?)

 

現地でこんな星空が見えるんだ!と思って行くとがっかりするので注意です。

カメラには映ってますけどね。

星撮りの成功の秘訣

星撮りの成功は天候に左右されます。

当り前の話ですが雲があると星は撮れません。

星を撮りに行くときは天気予報とにらめっこして雲が無い時を狙って行ってください。

星空指数について

簡易的に星撮りに適している日かどうかは星空指数というもので分かります

その日の天気や月の満ち欠けなどを考慮し天体観測に適しているかを表す指数です。

星空指数が100%以外の日は星撮りは難しいと思って下さい。

そして飽くまで目安なので大勝利できるかは運が必要です。

星空指数が100%でも雲があって上手く撮れないことが多々あります。

 

あとはリアルタイムの天気図だとかアメダスとかネットの気象情報をできるだけ集めてから行くことをお勧めします。

海苔ぴん
現地に行って雲がかかってるとがっかりしまくりです。

 

月が出ていると星撮りは難しい

月が出ていると星は撮れないと思って下さい。

僕は半月の時に撮影したことがありますが、

月の光が強すぎて星なんて撮れませんでした笑

 

新月の3~4日周辺であれば月明りを気にせずに撮れるそうです。

天の川は7月がメインシーズンみたいなので

これからの季節で星が撮れそうな天気であればチャレンジしてみてください。

 

天の川の出現方角と時間を確認

天の川は太陽とか月のようにぐるぐる回っています。

時期によって出てくる方角が違いますし、時間も違います。

天の川を撮りたい人は天の川の出没時間と方角を調べてから行ってみてください。

 

今回の写真は5月2日の深夜の1時~2時くらいで撮影しています。

それ以上時間が経つと天の川が上にあがりすぎて海とか背景と一緒に撮れません。

撮影したいイメージがある場合は時間を気にする必要があります。

 

出来ればロケハンをした方がいい

星撮りの撮影は夜なので撮影場所は真っ暗です。

初めて行くところだと足元も見えなくて危ないので

明るいうちに場所を確認しておくと良いと思います。

 

ライトを持っていけばいいんだけど

有名な撮影地は他の撮影者もいるので

ライトを点けていると怒られてトラブルになる危険性があります。

とはいえ、何も見えない状況は非常に危険なのでライトは必須

 

現地ではケースバイケースで対応する必要があります。

そういう意味でも星撮りは撮影難易度が高いですね。

まとめ

APS-Cでも富士フィルムのカメラを使ってRAW現像すれば私が撮った写真くらいはいけます!

私はこのくらい撮れればやったね!って感じです。

またカメラの設定は

  • 広角で明るいレンズ
  • SSは20秒から30秒
  • ISOは1600~3200

上記が設定の目安になるかと思います。

 

星撮りは三脚必須で機材もある程度必要ですし

夜中に行くので平日に行くのは厳しいし車で行くのが普通なので

色々ハードルが高いと思います。

海苔ぴん
撮影地は海とか山とかなので行くのにも時間がかかります・・・。

 

でも興味のある人は思い切ってやってみることをおすすめします。

夜中に車で走ってると非日常感を味わえますし

有名な撮影地だと人も結構いるので仲間感があって楽しいと思います。

 

APS-Cでも割と綺麗に撮れましたけど

やっぱりフルサイズカメラでも試してみたい。

 

フルサイズカメラ欲しいなぁ。

 

それでは。

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