こんにちは。
みなさんはモノクロ写真を撮ったことはありますか?
昔はフィルムで撮っていたモノクロ写真ですが、今ではデジタルカメラでも撮れますので
SNSとかでお洒落なモノクロ写真を目にしたことがある方も多いかと思います。
だけど自分でモノクロ写真を撮ったことがある人は案外少ないのではないでしょうか。
お洒落なモノクロ写真が撮りたいけど、どうやって撮るのさ?
そんな人向けに富士フイルムはフィルムシミュレーションに特殊なモノクロ機能を搭載しています。
それがACROS(アクロス)と呼ばれるものです。
ACROSを使えばだれでもいい感じのモノクロ写真が撮れちゃいます。
そんなわけで今回は富士フイルムのACROSの紹介です。
富士フイルムのモノクロ写真にかける思い
富士フイルムのカメラにはフィルムシミュレーションという機能があります。
実際に使われていたフィルムの色味をデジタルで再現し楽しめる機能です。
僕はフィルムを使ったことがありませんが、使ったことがある人から見ても再現度は高いと評判の機能。
その富士フイルムが搭載したモノクロ用のフィルムシミュレーションがACROSです。
ACROSは2016年に販売されたX-Pro2から搭載されています。
それまでのカメラにもモノクロという機能はあったのですが
まだACROSの名前は付けられないという富士フイルムのこだわりもあって割と最近の機能になります。
僕が使用している富士フイルムのX-T3というカメラにも搭載されています。
X-T3にはモノクロ写真の機能だけで3つ搭載されています。
・ACROS(アクロス)
・モノクロ
・セピア
セピアはモノクロ写真じゃないんですけど、カラーじゃないので同じジャンルだと思っています。
ACROSとモノクロの違い
ここで注目すべき点は富士フイルムではACROSとモノクロが別になっています。
ACROSはモノクロ写真です。
だけどACROSはモノクロとは違うフィルムシミュレーションとして独立しています。
なんで別なのさ?モノクロとACROSは何が違うのさ?
前述していますがACROSは割と最近になって搭載された機能です。
富士フイルムが長い時間をかけてフィルムのACROSをデジタル化。
モノクロとの違いは「粒状感」と「階調」とのことです。
よりシャープに、よりフィルム調に。
それを実現したのがACROSとのこと。
富士フイルムのACROS紹介ページの写真を見ればその違いを実感できると思います。
モノクロ写真にこれほどの熱意をかけるところがフィルム会社らしくて好きです。
モノクロ写真へのこだわりが強すぎるんじゃないのか?とも思いますけど
よく考えてみると他のフィルムシミュレーションにも同じことが言えます。
PROVIAとASTIAのどこが違うの?と。
いや、その二つは明らかに違うじゃない?そのように答える人が多い方と思います。
それと同じようにACROSとモノクロも違う。
全く違う白黒写真なんだ。そういうことのようです。
また、富士フイルムのカメラにはグレインエフェクトという粒状感を出す機能があります。
写真にザラザラ感を出してフィルムっぽくなる機能ですが、
富士フイルムはACROS使用時はグレインエフェクトを使用しないことをおすすめしています。
また、ISOは800以上で撮ると良い感じの粒子になるようです。
僕はそんなことも知らずにノイズリダクションとか使っていました。
ACROS使用時の参考にしてみてください。
モノクロのフィルター
モノクロ写真に並々ならぬ情熱を注いでいる富士フイルムですが
通常モードに追加してイエロー、レッド、グリーンのフィルターをかけた色味も用意されています。
白黒なのにカラーのフィルターってなんぞや?と思う人もいると思います。(僕もそうです。)
補色の関係で特定の色が濃くなる機能のことのようです。
それぞれYe、R、Gから選択できます。
STDはスタンダードのようですね。
青空を濃く撮りたいなら「R」を選択するといったようになります。
これそんなに変わるの?そう思う方もいると思いますので
実際に僕が撮影した写真をご覧ください。
青空の濃さが違うかと思います。
モノクロでもこれだけ表現に違いを出せるのが富士フイルムのすごいところですね。
この機能はACROSとモノクロで別々に用意されています。
つまりモノクロ写真だけで8種類用意されていることになります。
ちょっとやりすぎじゃないですか?
ACROSで撮った写真のご紹介
富士フイルムには多彩で高品質なモノクロ写真が搭載されていることが分かりました。
でしたらあんまり興味なかった白黒写真を撮ってみようという気にもなります。
モノクロ写真は撮ったことがなかったので勝手がわかりませんでしたが
とにかく撮ってみましたので何かのご参考になればと思います。
ちなみに全てJPG撮って出しです。
キリっとした無機物を撮ると様になると思ったので建物とか構造物を撮ることが多かったです。
逆に自然界にあるものをモノクロで表現するのは難しいかな。
光と影を上手に使いたいところです。
ACROSで素敵なモノクロ写真ライフを
モノクロ写真は撮ったことが無かったのですが
撮ってみると結構楽しかったです。
陰影が大事なのかと思って夜に撮影したのが多いです。
X-T3にはボディ内手振れ補正が無いのでSSを稼ぐためにXF35mm F1.4のレンズを使いました。
街灯とか車のライトとかそういうところで白と黒を表現。
何枚かは良い感じに撮れたと思いますが、やっぱり難しいですね。
色で表現することが多い花とかは白黒で撮るのは難しいと思いました。
赤い色の花を撮ってみても下のような感じになります。
モノクロの質感も良い感じですが、やっぱりお花はカラーの方がいいですよね。
白黒写真ばっかり見ていたからか赤色の色味がすごい綺麗に見える。
夜景なんかはカラーも綺麗ですが白黒でもいい感じだと思いました。
特にこの日は雨で路面が濡れていたので光が綺麗ですね。
写真を撮る時は色でごまかしていた部分があるので
モノクロ写真を撮ることでトーンや構図の大切さを勉強出来ればなと思います。
こういう能力はカラーでの撮影時にも生きてくるでしょうから。
実際にモノクロで撮った後にカラーで撮るとすごい色が綺麗に見えます。
軟調のエテルナですらすごい彩度が高く見える不思議。
そういうわけでACROSの紹介でした。
富士フイルム渾身のフィルムシミュレーション。
興味を持たれた方はぜひ富士フイルムのカメラでお楽しみください。
それでは。