【レビュー】Carl Zeiss Makro Planar T* 50mm F2 ZF.2  sony a7RⅡで使ってみました

みなさんは単焦点レンズはお持ちでしょうか?

今回ご紹介するレンズ、Makro Planar T* 50mm F2 ZF.2は単焦点レンズなんですが、このレンズはマジですごいです。

ズームレンズしか使ってなかった僕ですが、最近はこのレンズしか使ってません。

 

レンズにこだわりだすとあのレンズも欲しいと際限が無くなります。

レンズがたくさんあっても撮影者は一人。基本的には一つのレンズしか使えません。

そういう状況に陥らないためにも多少お金が多くかかっても最高のレンズを入手した方が色々お得です。

その答えの一つがCarl Zeiss製のレンズです。

 

今回はCarl Zeissレンズの中でも名玉として名高いレンズ、

Makro Planar T* 50mm F2 ZF.2を紹介したいと思います。

このレンズに出会ったきっかけはあるブログです。

そのブログでこのレンズの素晴らしさを熱弁しており、作例も素晴らしかったことから興味を持ちました。

実際に使ってみると確かに凄まじいポテンショナルのレンズです。

レンズなんてどれも同じ、ズームレンズでいいでしょ。と思っていた私の認識を覆してくれました。

Makro Planar T* 50mm F2 ZF.2のスペック

焦点距離 50mm
F値 F2
最大撮影倍率 0.5倍
フォーカス方式 MF(マニュアルフォーカス)
重量 510g
フィルター径 67mm
価格 10万程度(中古価格)

Makro Planarは50mmの単焦点レンズです。

おまけにマニュアルフォーカス。オートフォーカスはありません。

しかもすでに生産終了していて中古でしか入手できません。

そんな流通性も悪くて使い勝手も悪そうなレンズをなんで購入したの?

そう思われる方もいると思います。

 

だけど中古市場でも発売当時とほとんど価格が変わらないため

非常に人気であることが伺えます。

常に在庫切れのため暇を見つけてはHPをチェックしてようやく購入。

今一番ホットな中古レンズかもしれません。

 

Makro Planarの後継レンズとしてMILVUSというレンズが販売されています。

レンズ構成が見直しされているので色々パワーアップしているそうですが

見た目がモダンちっくになっています。

個人的には前の形の方が好きですね。

レンズの外観写真

外観を写真でご紹介します。

外観写真

クラシックの雰囲気が最高にカッコいいです。

レンズキャップも純正なので「ZEISS」の文字がかっこいい。

絞り輪が付いているので富士フィルムに慣れた私としては使いやすいです。

付属のフード

中古品のためフードの一部が凹んでいますが全体的に綺麗で良品です。

フード装着
通常時のレンズ長さ確認

フードを外した状態だと全長8.5cmくらいです。

フード装着時の長さ確認

フードを付けると10cmくらいですね。

マクロ状態のレンズ長さ

単焦点レンズですが、ピントリングを回すと鏡筒が伸びます。

伸ばしきった状態だと13cmくらいですね。

アダプター装着

僕が購入したマクロプラナーはFマウント(ニコン)です。

sonyのα7RⅡに付けてますのでアダプターが必要になります。

アダプター付けると結構な長さになります。

長さ比較 左 XF16-55mm f2.8/右 マクロプラナー

富士フィルムのXF16-55mm F2.8と並べるとこんな感じです。

一回り小さい感じですね。

このピントとF値の部分がカッコいいですよね。

 

マウント変更用アダプター(ニコン⇒SONY)

今回使用しているカメラはsony α7RⅡです。

僕が購入したのはFマウント(ニコン)のレンズですから

変更用のアダプターが必要になります。

マウントを変更するだけなのでオートフォーカスとかは使えませんが

絞り優先モードで使えば露出は自動でやってくれました。

 

アダプター自体は不具合も無く普通に使えています。

精度が悪いとレンズやカメラが取れなくなるとかあるようですが

K&F製品は信頼できる製品だと思いました。

Makro Planar T* 50mm F2 ZF.2の作例

さて、作例写真です。

使用カメラはsony α7RⅡです。

フルサイズセンサーで高画素機なのでレンズの実力がはっきりわかると思います。

まずは開放F2.0で撮った風景写真。

ベンチや草の浮かび上がるような立体感にはっとしました。

そしてこのどこか懐かしい感じ、空気感。

これがCarl Zeissか。

今度は江戸川と空を撮影してみました。

普通の風景写真ですが雲の一つ一つ、ビルの一つ一つにに立体感がありすごくリアリティがある。

このレンズならではの描写にうっとりします。

次はお花の写真。

通常の50mmのレンズだと近づきすぎるとフォーカスが合いませんが

このレンズはハーフマクロレンズなのでかなり近づけます。

またハーフマクロレンズの中では明るい解放F2.0です。

ピントがカミソリみたいに薄いですがピントがあった時は最高の描写をしてくれます。

ハーフマクロですがこのくらいの描写は可能です。

花の中心の粒々や虫も映ってますね。

ボケを含めてガラスの塊感を感じる重みがある描写です。

とにかく光の描写が素敵・・・。

なんでこういう風に撮れるのかな。

玉ぼけは周辺付近だとレモンみたいになります。

開放F2.0でここまで寄ると背景はボケボケのトロトロです。

だけどピントが合っている面はしっかりした描写。

これはマクロ撮影が楽しいレンズだ。

50mmという使いやすい距離なので花のように主役が決まっている写真はずばりハマります。

雫の立体感がたまりません。

このレンズを使えばだれでも立体感がある写真が撮れます。

なので自分の腕が上がったのでは?と錯覚させてくれるほどの実力がこのレンズにはありますね。

マニュアルフォーカスのため動き物には弱いですが、

静物のようにじっくり撮る分には撮ってる感も味わえてGOODです。

ピントリングも非常に使いやすいので撮っていて楽しいレンズです。

Carl Zeissは空気も映すと言われていますが、本当に光を捉えるのが上手いレンズだと思います。

家の玄関に置いている消臭剤ですら素敵な雰囲気になります。

光と影の感じ。グラデーション。すべてが素晴らしい。

α7RⅡが高画素機なのもあって全てをそのまま映しとってくれている。

見たままを映すのは実はかなり難しいのですが、このレンズは見たままを映しとることが出来ます。

夜の撮影でも解放F2の明るさとα7の手振れ補正のおかげでこの描写力です。

照明の光を受けた部分だけを的確に捉えられます。

この日は風があったので少しブレてますが立体感は健在ですね。

 

最高の標準レンズを手に入れた

レンズは50mmに始まり50mmに終わると言われている。そうです。

写真の学校とかに行くと半年とか1年くらいは50mmのレンズだけで撮るくらい基本的な焦点距離のレンズです。

そのため50mmのレンズというのはたくさんあります。

その数ある中でどれか一つ選ぶなら私はこのMakro Planarを選びます。

マニュアルフォーカスですし、重量も510gと決して軽くは無いですが

それらがどうでもよくなるほどの性能を持ったレンズです。

 

単焦点レンズなんて必要ないと思っている方も

少しでも興味があるなら購入することをオススメします。

中古で出回っている今しか購入のチャンスはありません。

 

それでは。

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