4K 27インチモニタ ASUS PA279CVレビュー sRGB100%のクリエイター向けの安価なモニタ

ついに4Kモニタを購入してしまいました。

ASUSのPro Art Display PA279CVです。

価格は約6万円程度。4Kモニタも手を出しやすいお値段になりましたね。

 

モニタを買い替えるきっかけとなったのは今使っているモニタがやばいくらい熱いから。

10年前くらいに購入したEIZOのFX2431というモニタなんですが、バックライトにCCFLを採用しているので厚くて熱いんです。

モニタの厚み比較/左がFX2431 右がPA279CV

あまりに熱くなるので夏場だと頭が痛くなる。そのため夏前に買い替えようと思ったわけです。

 

しかしモニタの買い替えで懸念だったのはASUSのモニタはどうなのか?という点。

今まで使っていたモニタは業界の雄ことEIZOさん。高いけど最高品質と評判のメーカーです。

ギラギラパネルとかで目がつぶれたらどうしようとか思ってたんだけど

購入して2週間たちましたが何の不都合もありませんでした。

 

ASUSさんかなり気合入っていますね。

PA279CVのスペック確認

モニタに求める性能は人ぞれぞれですが、このモニタはクリエイター向けのモニタになります。

IPS液晶でsRGB100%出荷前キャリブレーション、必要なポイントを押さえているモニタです。

応答速度は5msなのでゲーミング用ではありませんが、日常使用では問題ありません。

モニタサイズ 27インチ
パネル種類 IPS
表面処理 ノングレア
解像度 3840×2160
HDR方式 HDR10
表示色 10億7374万色
色域 sRGB:100% Rec.709:100%
応答速度 5ms(GtoG)
入力端子 HDMI2.0×2、USB type-C×1、DisplayPort×1
調整機能 ピボット機能、水平回転、チルト機能、高さ調整
幅×高さ×奥行き 614×523.5×227.82mm
重量 8.64kg

今では4Kモニタも各社からお求めやすいお値段で販売されています。4Kモニタだけなら3万とかでも買えちゃいます。

そんな中、PA279CVを選んだのは写真編集をする上で必要な機能が揃っていると感じたからです。

購入する上で気に入ったポイントは下記の通り。

PA279CVを選んだポイント
  • IPSパネル
  • sRGB100%
  • 4K 27インチ
  • 最大消費電力32W
  • ピボット機能対応
  • 安い

なんといってもこの機能で約6万円程度という破格のお値段が決め手ですね。

カラーマネジメントモニタは10万以上がざらで、下手すると20万とかしますからね。

プロでも無いのに20万なんて出せません。

写真編集をする上で欲しいsRGB100%

sRGBとは国際電気標準会議(ICE)が定めた国際標準規格で、モニタやデジカメなどはこの規格を準拠しています。

sRGB100%のモニタであればPC上で表示される色は全て見ることができるわけです。

CIExy色度図(wikipediaより)

上の色度図内の黒い三角で囲われた範囲がsRGBの範囲です。

狭くね?と思いますが、そういうもののようです。

sRBGより広い「Adobe RGB」という規格もありますが、対応しているモニタは少なく非常に高価になります。

また、Adobe RGBの色域は印刷をしなければ不要なことが多いのでsRBG100%カバーしていればPC上では問題なく使えると思います。

業界最高の色精度(ΔE<2)キャリブレーションのありがたさ

PA279CVは出荷前にキャリブレーションをしていて、色精度(ΔE<2)を保証しています。

ΔEとはモニタに表示される色と人間の目が認識する色の差を評価したものです。

ΔEの評価は日本電色工業㈱では以下のようにしています。

評価不能領域 0~0.2 人間が識別不能
識別境界 0.2~0.4 訓練を積んだ人が識別できる限界
AAA級許容差 0.4~0.8 厳格な許容色
AA級許容差 0.8~1.6 色の隣接比較でわずかに色差が感じられるレベル
A級許容差 1.6~3.2 色の離間比較ではほとんど気づかれないレベル。

一般的には同じ色。

B級許容差 3.2~6.5 印象レベルでは同じ色。塗料業界等では色違いのクレームになることがある。
C級許容差 6.5~13 マンセル色票などの1歩度に相当する色差
D級許容差 13~25 細分化された系統色名で区別が出来る程度の色の差

ΔE<2は一般的には同じ色扱いできる差のようです。

PA279CVのキャリブレーション結果は同封されていて、下の画像がその結果表です。

キャリブレーションレポート

Aolor Accuracy(Avg.Dalta E):0.46というのが結果でしょうか。

0.46は上の表だとAAA級許容差に相当するので、かなり精度が良いようです。

 

4Kモニタの解像感がすごい

なんといっても4Kモニタ。今まで使っていたモニタとは解像感が違います。

1920×1080のドット感
3840×2160の解像感

ポインタのドット数の違いが分かると思います。

フルHDモニタの時は4Kコンテンツのすごさが分からなかったけど

4Kモニタで見るとさすがに違いました。存在感が違うというか。

まぁフルHDモニタとの違いはそんなところですね。

文字とかは小さすぎて見えにくいので150%拡大して使っていますし。

PA279CVの外観

PA279CVは27インチのモニタですが狭ベゼルのおかげでそれほど圧迫感はありません。

10年前に購入した24インチと大きさはそれほど変わらないイメージです。

左が24インチ 右がPA279CV

ちなみに下のが24インチモニタ同士を並べたものです。

24インチモニタのマルチモニタ

今まで使っていたFX2431がでかすぎるのもありますが、PA279CVはすっきりしたデザインです。

 

付属品はモニタのスタンド、DisplayPortケーブル、電源ケーブル、USB-Cケーブルです。

風変わりなのはキャリブレーションレポートですね。

付属品

モニタスタンドは工具無しで取付可能です。

VESAマウントなのでモニターアームにも対応しています。

モニタスタンドの裏/手回しで取付可能

入力端子はモニタの後ろの下側から差し込みます。

HDMIが二つあるのは嬉しいところ。

USB-Cポートは65Wの充電も出来るのでUSBハブとしても使えます。ノートパソコンを接続するのに便利ですね。

入力端子/モニタの後ろ側
入力端子/モニタの横

優秀なモニタスタンド

付属のモニタスタンドは結構優秀だと思いました。

しっかりしていて安定感がありますし、色んな角度に動かすことができます。

個人的にピボット機能があるのが嬉しい。

チルト -5°
チルト +35°
最低高さ
最高高さ
ピボット

あとモニタの下のベゼルに距離が彫られています。

僕の定規を当ててみましたが結構正確ですね。用途は限られそうですが。

 

モニタの光ムラについて

モニタの光は四方が少し暗くなっています。左上と右上が少し暗い。

全体的に均一なのがベストだけど、ここはコストを削っているようですね。

中央の多くの部分は均一なので普通に使う分には問題ありません。

ちなみに僕が使っているもう一つのEIZO製のモニタは下の感じです。

まぁ高いだけあってこの辺の調整機能が付いています。

EIZOモニタの光ムラ

 

モニタの明るさ調整機能。最大と最低の比較

モニタの明るさを0~100で調整できます。

最低の0にしても結構明るいです。

明るさ最大
明るさ最低

上の写真で見ても明るさの違いは分かりにくいと思いますが、実物を見ても少し暗くなったかな?くらいです。

この明るさで目が痛いということは無いので使用上は問題ないと思います。

 

ちなみにEIZOのモニタの明るさを比べてみたのが下の画像です。

明るさ最低比較/左がEIZO 右がPA279CV
明るさ最大比較/左がEIZO 右がPA279CV

どちらのモニタも同じ写真を写して、モニタの機能で明るさを調整しています。

左は真っ暗に見えますが、オレンジ色の部分が薄っすらと見えると思います。

まぁ明るさの調整はコストがかかるところなのでしょう。このくらいの差があります。

 

ちみみにコントラストを低くすればもっと暗くすることはできます。

コントラストを0に

これならかなり暗いけどコントラストはいじりたくないですね。

 

その他の機能 ブルーライトカット機能もあります

PA279CVは色んな調整機能があります。

たくさんありすぎて説明できませんので抜粋します。

 

まずはあると嬉しいブルーライトカット機能。

段階別にレベル0~レベル4まで設定できます。

ブルーライトカット機能/レベル0
ブルーライトカット機能/レベル4

レベル4に設定するとかなり黄色みを感じます。

目には良いのかもしれませんが、これだと折角の正確な色再現が無駄になりますので僕は基本的に切っています。

 

基本的な色再現モードが用意されています。

sRBGモードがありますが、設定すると明るさの調整は出来なくなるので僕はスタンダードモードを使っています。

明るさを調整できないのは仕様なのかな?

色モード設定画面

他にも色々な機能があります。

説明しきれないので詳細は公式HPをご確認ください。(ASUSの公式HPの紹介ページ

 

まとめ

4KモニタでsRGB100%で正確な色再現。

モニタスタンドも優秀で約6万切るくらいのお値段と考えると非常に優秀なモニタだと思います。

 

購入前は27インチだと大きいかな?と思ったけど狭ベゼルなので大きさは気になりません。

作業領域は24インチに比べるとかなり広がった感じがするのでお得ですね。

これが30インチとか32インチだとさすがに大きいと思います。

 

ASUSはPCメーカーとしては知っていて、安価だけどしっかりしたものを作るイメージがありました。

モニタもその流れを引き継いでいて良い物を安くの精神のようですね。消費者としては助かります。

台湾のメーカーはそんな企業が多いですね。自転車メーカーのGIANTもそんな感じですし。

 

アマゾンでも購入できますが、僕はヨドバシ.comで買いました。

注文した翌日に届きましたし、日本郵便が届けてくれたので安心感があります。

モニタのような精密機器はヨドバシの方が良いですね。

 

10年前はアジアメーカーのモニタを買うのはかなり厳しいところがありましたが

どうもこの10年で時代は完全に変わってしまったようです。

少し悲しいけどもう日本メーカーに用は無いかな?

 

2週間使った感じでは何の不都合もありません。良いモニタです。

あとは長期使用に耐えられるか。前のモニタは10年使ったので5年くらいは使えるといいな。

今のところ変な挙動も無いので安定的に使えそうなのでひとまず安心しています。

 

4Kモニタで色精度が必要な方はぜひ検討してみてください。

一時期は人気のため在庫がなかったようですが今のタイミングなら普通に購入できました。


それでは。